システムおよびディレクトリの変更に柔軟に対応するには、コマンドで変数を使用します。たとえば、バージョンコントロールシステムの実行可能ファイルへのパスが変更され、ハードコーディングされたパスの代わりに変数をコマンドで使用している場合、そのパスさえ編集すれば、変数を使用するすべてのコマンドが更新済みのパスを使用します。構文は、SH (標準 UNIX シェル) のものを使用します。そのため、コマンドで変数 USER
を参照する場合は、コマンドのテキストで ${USER}
を参照します。
各変数には、固有の名前、ラベル、ステータス ("basic" の変数の場合)、および値があります。"basic" の変数は、値を設定できる「Customizer」ダイアログに表示されます。ラベルのプロパティは、その変数の「Customizer」ダイアログに表示されるラベルです。
変数の簡単な例を次に示します。
MESSAGE="Hello World"その後、次のようにして SHOWMESSAGE コマンドを定義します。
cmd.exe /x /c "echo ${MESSAGE}"上の 2 行があれば、シェルに発行されて SHOWMESSAGE コマンドを実行する実際のコマンド行は、次のようになります。
cmd.exe /x /c echo Hello Worldこのコマンドの結果を表示するには、"Open output dialog" チェックボックスをオンにする必要があります。
次の 3 つの変数グループがあります。
ユーザー変数:
ユーザー変数を定義し、必要時にいつでも使用できます。実行時変数:
実行時に Forte for Java IDE からコマンドに動的に提供されます。
特殊変数:
PASSWORD
- コマンドでこの変数を使用すると、セッションのたびにパスワードの入力を求められます。<,/li>
POSSIBLE_FILE_STATUSES_LOCALIZED
- ファイル名の後の [] に入るステータスとして使用されるラベルです。この変数の文字列の順番は変更できません。最初の文字列は、最新状態のファイルで使用され、次の文字列はローカルで修正されるファイルで使用されます。これらはすべて POSSIBLE_FILE_STATUSES
変数に従います。
REASON
- コマンドでこの変数を使用すると、コマンドを実行するたびに変更理由の入力を求められます。入力したテキストは、そのファイルの改訂履歴にファイルの変更理由として記録されます。関連項目 | |
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